2008年04月21日

19 70本目!(藁科川1◆70)

水位:1.43m(奈良間) 気温:20℃(静岡) 天気:快晴
区間:黒俣川出合〜福養橋(3.1km) 所要時間:40分 メンバー:ソロ


 夜中の3時半に三田市を発つ。ときどき仮眠を取りながら、中国道、名神を経由して東名高速を関東方面へ。静岡ICまで辿り着いたのは8時頃。日もすっかり昇り、上着を着ていると暑く感じるくらい。
 今日もいい天気です。ラジオによると月曜日が晴天に恵まれるのは4週間ぶりらしい。

 私はごくごく一般のサラリーマンですので、本来なら本日は仕事です。しかし今日通常通り出勤するとなると、体力面を考慮すれば、この週末は法事を済ませて関東⇔関西を往復するだけのかなり味気ないものになってしまいます(昨日の揖保川ももちろん漕げてません)。そこで週末をフルに関西で過ごし、月曜日は移動日に当てられるよう、本日は有休を取っていたのでした。

 このまま川崎までクルマを走らせれば、遅くとも昼までには到着するでしょう。午後はゆっくり移動の疲れを癒し、英気を養うことができます。

 が。
 まだこんな早い時間やし、こんないい天気やし、それにまだようさん水量あるし…。
 これだけ好条件に恵まれている日なんて、そうそうありません。
 行くしかないでしょう。
 どこってもう、ひとつしかありません。

 行き先は、安倍川支流の藁科(わらしな)川にしました。
 藁科川は、静岡市葵区西部の七ツ峰(1533m)を水源とし、安倍川に注ぐ幹川流路延長29km,流域面積176 km²の一級河川です。

 以前、車窓から眺めて下れそうとは思いましたが、その後有効な情報が得られず、ほったらかしになっていたので、イン/アウトの場所決めから始めました。
 風光明媚なスポットや面白そうな瀬、危険な人工物などがないかチェックし、単独行というリスクと天秤にかけて判断します。ベストな解答はどこにも載ってないので時間はかかりますが、楽しい作業です。

 下流のほうは、車道より堤防が高いため、クルマを走らせながらではなかなか川の様子が見えません。垣間見る限りでは、水量は下る分に充分ですが、延々ザラ瀬で川相が今ひとつ変化に乏しい。どんどん上流に遡っていきました。
 
 富沢橋の下流に、左岸側が断崖になっている箇所が見えたので様子を見に行くと、なかなかいい雰囲気です。
 ここ、下りたいなあ。

080421warashina02.jpg

 その後、小島地区まで遡りましたが、気に入ったところは見つからず。さらに上流部も見てみたい気持ちはありましたが、時間的に厳しそうなので今回は断念。
 結局、黒俣川との出合から、約3km下流の福養橋までの区間に決定しました。



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 この区間に設定した理由をあえて言うなら下記のとおりです。

 ・最初に気に入ったロケーションが含まれている
 ・黒俣川が流入することで水量が増加しており下りやすい
 ・上陸ポイントが多数(非常時のエスケープルート)
 ・回送が楽(徒歩なので長距離はNG)

 福養橋から約3km歩いて、プットイン地点に到着。清沢橋のすぐ下流左岸側になります。
 だいぶ気温も上がっていて、脱水起こすかと思うくらいに暑かったです。ラナは到着するなり速攻で川に浸かってました。流されんといてや…。

080421warashina28.jpg

 スタートして最初の瀬。初めての川をソロで下るのは久々(年初の名張川以来)というのもあり、緊張でちょっと体が硬くなってました。

080421warashina29.jpg

 緊張もだいぶほぐれてきたところに、左岸側に人工物発見。どうも、堰堤の跡っぽいです。壊したのか、崩壊したのか分かりませんが、左岸半分が完全に欠落しているので、下るには問題ありませんでした(逆に右岸側は床止めも残っています)。

080421warashina31.jpg

 富沢橋(とんざわばし)。橋の下に床止めが埋まってます。回送時に覘いて位置を把握しておいたので、航下可能な左岸ベタ寄せで下りました。

080421warashina35.jpg

 富沢橋から続く長瀬を下ると、左岸側から岩壁が突出している箇所があり、川は大きな曲流を描きます。
 長瀬のラストは左岸にぶち当たっているのですが、安全ルートたるインコースを取ろうにも右岸側にはまたしてもコンクリブロックが埋められていて、危なっかしくて通れません。結局、ブロックの脇ぎりぎりに流れる本流を狙って下りました。

080421warashina01.jpg

 この瀬を抜けると、冒頭のロケーションに出ます。
 そしてこの曲流を抜けると、…来ました。

 この区間最大の瀬です。
 まあ、何となく予感はしてました。




 場所は静岡富沢病院の裏手になりますが、車道から最も離れていて、事前に下見できなかったところです。
 「見えないところに核心部あり」とはよく言ったものですが、車道は凡そ急峻な箇所を迂回、あるいはショートカットで作るでしょうから、そういう意味では正しい言葉だと思います。

 瀬は二段構成でした。テクニカルで面白かったです。
 一段目。

080421warashina41a.jpg

 二段目。

080421warashina42.jpg

 この瀬を抜けると、再び川幅が広がりました。緩やかで快適な瀬をいくつか越えたところでアウト地点の福養橋に到着。
 所要時間はスタートしてから40分程度でした。

 いやー、短い時間でしたけど、満喫できました。橋周りを除いてはコンクリブロックや堰堤など人工物が比較的少ないのが良かったです。今度はもっと上流部からも下ってみたいなあ。

 ラナさんもだいぶお疲れのようです。車内では延々爆睡してました。お疲れ様でした。

080421warashina51.jpg
posted by ラナ父 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東海>藁科川
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